鯖と山芋と私

30 dai no mo jo

春よ、来い

ユーミンの「春よ、来い」ってあるじゃない。あの曲ってなんとなく、夢みたいに満開の桜の花の印象があるのだけれど、「淡き光たつ俄雨 いとし面影の沈丁花」で、実際に咲いてるのは沈丁花なんだよね。でも曲全体には桜のイメージがあって、なんだか不思議な感じがする。

沈丁花、知ってますかね。ちょうど今の頃に咲いている、すごくすっきりした匂いの可愛い花で、お星様みたいな形の小さな花が手毬みたいにまとまって咲くの。ユリやバラのようなあまーーい香りではないけれど、爽やかでスッとしたいいにおい。沈香みたいな香りだから沈丁花だそうな。逆に沈香知らんからどんなんか解らないけど。

多分今の頃の、暦の上では春なんだけれど、まだ冬の寒さが残っている季節の歌なんだろうな。満開の桜の咲く、爛漫の、暖かな春がまだ来ていないから「来い」なのであって、たしかに春を待つ季節には、姿形はささやかだけど香りの芳しい沈丁花がよく似合う。


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通りすがりの沈丁花。赤と白い花が同じ株に咲いているように見える。昔、こういう、ひとつの株に違う色の花の咲くのを「思いのまま」というのだと母さんに教えてもらったけど、あれは梅だったか、桜だったか。他の花でもそう呼ぶのかしら。まー好きなように呼んだらいいのかもしれないね。思いのまま、だし。